一重/単(読み)ヒトエ

デジタル大辞泉の解説

ひと‐え〔‐ヘ〕【一重/単】

そのものだけであること。重ならないであること。「唐紙―を隔てた隣室」「紙―」
花びらが重なっていないこと。単弁。「―の椿(つばき)」
一重瞼(まぶた)」の略。
単物(ひとえもの)」に同じ。「―の着物」 夏》「松籟(しょうらい)に―の衿(えり)をかき合はす/みどり女」⇔袷(あわせ)
単衣(ひとえぎぬ)」の略。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

いちじゅう【一重】

ひとかさね。ひとえ。
ひときわ程度がはなはだしいこと。 「城へ切て入らんずる事は、又-の大事ぞ/太平記 34

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

いち‐じゅう ‥ヂュウ【一重】

[1] 〘名〙
① 重箱、また塔などのように重なったものの、ひとかさね。ひとえ。〔日葡辞書(1603‐04)〕
② (形動) ひときわ程度のはなはだしいこと。一段ときわだっているさま。
※貞享版沙石集(1283)四「まづ世間の名利をすつる、一重の妄苦をはなるるはじめなり」
[2] 〘副〙 いっそう。一段と。
※玉塵抄(1563)三一「一重上(うえ)を坡が云たぞ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

人望

信頼できる人物として、人々から慕い仰がれること。「人望を集める」「人望を失う」...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android