中日辞典 第3版の解説


méi
[漢字表級]1
[総画数]7

1 [動]((“没有”1の略で,次の意味を表す))

1 ((所有の否定))持っていない.ない.

2 ((存在の否定))存在しない.ない.

3 (ある数量に)達しない.

4 (比較に用いて)(程度が)…に及ばない.

méiyǒu【没有】1

2 [副]((“没有”2の略で,次の意味を表す))

1 ((動作の完成・実現・発生を否定する))…しなかった.まだ…していない.まだ…しない.

2 ((状態の変化を否定する))まだ…ていない.まだ…でない.⇒méiyǒu【没有】2

[異読]〖没mò〗

没(有):不

[没(有)]

1主に動作や行為,変化や状態が起こっていないことを客観的に述べるのに用いられる.

2動詞句の前に用いて,ある時点において動作や行為が起こっていないことを述べるときに使われる.過去と現在について用いられることが多いが,仮定形などでは,未来の事柄にも用いられる.

我还没吃饭/私はまだ食事をしていない.▶発話時に“吃饭”と言う行為が発生していない.

明天早上八点,他肯定还没起床/彼は明朝8時にはきっとまだ起きていないと思う.▶明朝8時の時点で“起床”という行為が発生していない.

3所有や存在を表す“有”の否定には必ず“没有”を用いる.

我没有弟弟/私には弟はいない.

这儿没有词典/ここには辞書はない.

4“能、能够nénggòu、要、肯kěn、敢gǎn”など一部の助動詞の前に用いることはあるが,“会、该、可以、应该、愿意”の前には用いない.

没能实现/実現できなかった.

5形容詞の前に用いて,その形容詞が表す事態や状態が起こっていないことを表す.

叶子还没红/葉はまだ赤くなっていない.

6結果補語を伴う動詞の否定には通常“没(有)”を用いるが,仮定を表すときには“不”も用いられる.

没看完/(読んではいるが)読み終わっていない.

不复习完就不去玩儿/復習し終わらなければ遊びに行かない.

7動詞や形容詞にアスペクト助詞“了、过”がついたものは“没(有)”で否定する.

老了→没老/

去过→没去过/

8話し言葉では“没有”よりも“没”がよく使われる.ただし,応答する場合と反復疑問文には“没有”を用いる.

他走了吗?——没有/.

他走了没有?/

なお,次のような反復疑問文には通常“没”を用いる.

看懂没看懂?/

[不]

1主に動作や行為,変化や状態の発生を主観的に否定するときに用いられる.

2過去・現在・未来いずれの事柄にも用いられる.

前天请他他不来,今天不请他他更不来了/おととい彼を招待したのに来なかったのだから,きょうは招待しないのだから,なおさら来ない.

3“是、像、姓、喜欢”のような動作を表さない動詞や,習慣的あるいは恒常的な動作や行為には“不”を用いる.

他不是学生/彼は学生ではない.

这孩子不像他爹妈diēmā/この子は両親に似ていない.

冬天不下雪/冬雪が降らない.

他不抽烟/彼はたばこを吸わない(たばこを吸う習慣がない).

4助動詞の否定には一般に“不”を用いる.

不〔×没〕会做/うまくやることができない.

不〔×没〕应该去/行くべきではなかった.

5形容詞が表す性質や状態を否定する.

他不胖pàng/彼は太っていない.

6可能補語の否定形には“不”を用いる.

看得见→看不见/

7「動詞+数詞+量詞」を否定するときには,数詞が表す数量のみ否定する.

不买五个/5個は買わない(5個未満であれば買う).

没买五个/5個は買わなかった(5個未満は買った)

8“不”と助動詞+動詞の組み合わせ方には五つの形式がありえるが,“没”には一つの形しかない.

不能动/動けない.

能不动/動かなくてもよい.

不能不动/動かざるを得ない;動かなくてはいけない.

能不能动?/動けるか.動くことができるか.

能动不能?/動くことができるか.

没能动/動けなかった.動くことができなかった.



[漢字表級]1
[総画数]7

1 [動]

1 沈む沈没する

~入泥塘nítáng/泥沼の中に沈んでいく.

太阳tàiyáng~了/太陽が沈んだ.

2 (水・雪などが)…を越える.没する.うずめる.

~没顶/.

雪深~膝/雪が深くて膝まで埋まる.

2 <書>〖殁〗に同じ.

3mònàihé【没奈何】

4 [素]

隠れる

出~/出没する.

❷ 没収する.

chāo~/(財産を)没収する.

❸ 尽きる.最後になる.

~没世/.

[異読]〖没méi〗

[下接]沉chén没覆fù没埋mái没泯mǐn没辱rǔ没吞tūn没淹yān没湮yān没隐yǐn没

[成語]湮没无闻神出鬼guǐ没

出典 中日辞典 第3版中日辞典 第3版について 情報 | 凡例

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