幾多(読み)いくた

精選版 日本国語大辞典 「幾多」の意味・読み・例文・類語

いく‐た【幾多】

〘名〙 (助詞「の」が付いて体言を修飾することが多い)
① どれほど。どのくらいの多数
玉葉‐承安三年(1173)六月二七日「堂衆中失命者不幾多
② 数の多いこと。多数。あまた。〔日誌必用御布令字引(1868)〕
日本国憲法(1946)九七条「これらの権利は、過去幾多の試錬に堪へ」

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デジタル大辞泉 「幾多」の意味・読み・例文・類語

いく‐た【幾多】

数量の多いこと。あまた。数多く。「幾多の困難を切り抜ける」
[類語]あまたたくさん多いいっぱい夥しい多く数数かずかず多数数多すうた無数多量大量大勢おおぜい大挙多勢多人数大人数衆人莫大膨大巨万豊か潤沢無尽蔵山ほど盛り沢山がっぽりがっぽがっぽ多め過多最多多作多多いくらもいくらでもざらにごろごろどっさりたっぷり十二分に豊富にふんだんに腐るほどごまんとわんさとしこたまたんまりうんとたんと仰山ぎょうさんなみなみ十分しっかりがっつり多め数知れない数知れぬ数え切れない十指に余る枚挙にいとまがない掃いて捨てるほど

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普及版 字通 「幾多」の読み・字形・画数・意味

【幾多】いくた

あまた。唐・李商隠〔柳〕詩 春に動く、何限(かげん)(無数)の 曉に撼(うご)く、多の枝

字通「幾」の項目を見る

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