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この辞典の使い方

 見出し語

1−1 普通の語句のほか,固有名詞,接頭辞・接尾辞,略語,派生語,複合語などを収録し,アルファベット順に配列した.

1−2 同じつづりで大文字・小文字の違いがある場合は,大文字を先に配列した.また,同じつづりの同音異義語は別見出しとし,右肩に1,2の数字をつけて区別した.

1−3 米国と英国でつづりが異なる場合は米式を優先させ,((英))として英式を併記した.必要に応じて英式つづりを別見出し語とした.

1−4 2種類以上のつづり方がある場合は頻度の高いものを優先し,共通部分は音節単位で省略した.[ ]は言い換え,( )は省略可.

al・le・gor・i・cal /.../, -ic /.../ [形]
néedle gàme [màtch] 〈needle gameまたはneedle match〉
bóck (béer) 〈beerは省略可能〉

1−5 見出し語の異形または別の言い方がある場合は,見出し語に併記した.

1−6 つづりの切れ目(分節)は「・」で示した.

 発音

2−1 国際音声記号を用いて見出し語の直後の / /内に示した.米音と英音が異なる場合は米音を優先させ,/米音|英音/の順で示した.

米音あるいは英音に2種類以上の発音がある場合は,音節単位で共通部分を省略した.

au・thor・i・ty /əθɔ́ːrəti, əθάr- | ɔːθɔ́r-/ [名]

2−2 アクセントは第1アクセントを /´/,第2アクセントを /`/で示した.発音の違いがアクセントの位置のみの場合は音節をダッシュで置き換えてアクセントの位置を示した.

ab・so・lute /ǽbsəljùːt, / [形]

2−3 品詞・語義によって発音が異なる場合はそれぞれの該当品詞・語義の前に示した.また必要に応じて注記をつけた.

close /klóuz/ [動]... /klóus/ [形]... /klóus/ [副]
pray・er1 /prέər/(◆発音注意)[名]

2−4 省略できる音はイタリック体で示した.

som・bre・ro /sɑmbrέərou | sɔm-/ [名]

2−5 複合語の見出し語では,原則としてアクセントのみを示した.独立見出しにない構成単語がある場合は,その語の発音を見出し語の後に示した.

 品詞と語形変化

3−1 品詞などの表示は以下の略記号で示した.

 [名](名詞),[代](代名詞),[形](形容詞),
 [副](副詞),[動](動詞),(他)(他動詞),
 (自)(自動詞),[助](助動詞),[前](前置詞),
 [接](接続詞),[間](間投詞),[接頭](接頭辞),
 [接尾](接尾辞),[連結](連結詞)

3−2 見出し語が2つ以上の品詞をもつときは品詞の変わり目に太ダッシュを付け,{—} [名]のように示した.

3−3 名詞の複数形は不規則なもののみを示し,必要に応じてその発音も併記した.

di・a・ry /.../[名](複)-ries
Om・mi・ad /oumáiæd, ə-/[名](複)〜s-a・des /-ədìːz/

複合語の複数形は次のように示した.

báttle róyal(複)〜sbattles royal
pásser・bý [名](複) passers・by

3−4 不規則動詞の変化形は(過去形;過去分詞;-ing形)の順で示した.

know /nóu/ [動]knew /njúː | njúː/known /nóun/

変化形が英米で異なる場合は間を「;」で区切って両方の変化形を示した.

trav・el /.../ [動]〜ed〜・ing;((英))〜led〜・ling

最後の子音字を重ねる場合は次の形で示した.

o・mit /oumít, əmít/ [動]〜・ted〜・ting

3−5 形容詞・副詞の比較級・最上級は,単音節の場合は-er,-est,2音節以上の場合はmore,mostを付ける通則に合わないもの,規則的だが発音,つづりに注意すべきものについて次のように示した.

hand・y /.../ [形]-i・er-i・est
brisk /.../ [形]〜・ermore 〜〜・estmost 〜
mere1 /.../ [形]mer・est;比較級なし)

 語義

4−1 配列は原則として中心となる語義(中心義)を先頭に置いて,語義のまとまりと展開がよくわかるように並べた.主要語義は改行して示した.

4−2 重要語については,一般的な語義の前に必要に応じて解説的語義をボールド体で示した.解説的語義は一般語義よりもやや詳しい語義で,当該の語義全体をカバーする.一般語義との区分はで示した.

cut1 (他)〈物を〉(鋭利な刃物などで)切断する(…で)切る≪with≫ …

4−3 多義語については,123の数字で語義を区分し,必要な場合は1a1b1cでさらに細分化して,語義のまとまりを明示した.また,最重要多義語に関しては,新設の「多義コラム」によって多義語の全体像を鳥瞰できるようにした.

4−4 求める語義にすばやくアクセスできるように,(( ))でサインポストを掲げた.サインポストは語義のまとまりの目印ともなる.語義番号の直後のサインポストは当該の語義番号に関わり,語義番号の直前のサインポストは次の新たなサインポストが現れるまでの範囲をカバーする.

an・swer[動] 1 ((返答する)) … 2 ((解答する)) …
trim /.../ [動] …((きれいに整える)) 12

4−5 1つの語義の中で訳語が並ぶ場合,同種の訳語は「,」,より大きな区分は「;」で示した.

4−6 語義によって見出し語の形が異なる場合は次のように示した.

con・gress /.../ [名] 1〔C-;通例無冠詞〕(米国・中南米諸国の)議会,国会….1a [C](議会の)会期(session).1b [C]〔時にC-〕(一般に)議会,国会.
flýing squàd 1〔しばしばF- S-〕((英))(ロンドン警視庁で)特務捜査隊.

その他,見出し語の形の指示には次のようなものがある.

〔the 〜〕〈theを冠して用いる〉
〔a 〜〕〔an 〜〕〈a,anを冠して用いる〉
〔a [the] 〜〕〈aまたはtheを冠して用いるが,aのほうが頻度が高い〉
〔the [a] 〜〕〈theまたはaを冠して用いるが,theのほうが頻度が高い〉
〔〜s〕〔-ies〕〔〜es〕〈複数形で用いる〉
〔単数形で〕〈a,an,theを冠して,または無冠詞の単数形で用いる〉

4−7 スピーチレベル

単語・語義・用例について,それらが用いられる場面の性質が限定されている場合はそれを(( ))内に示した.

((形式)):改まった(formal)響きをもつ表現で,公的な場面で用いる.
((略式)):くだけた(informal)響きをもつ表現で,親しい者同士で用いる.
((俗)):俗語で,((略式))よりくだけた,やや品位に欠ける表現で,限られた親しい間柄で用いる.
((卑)):卑語を表す.一般に用いないのがよい.
((侮蔑的)):差別的な表現で,用いないのがよい.
((軽蔑的)):相手を軽蔑する表現で,使用には注意を要する.
((けなして)):悪い含みを伴う表現で,((ほめて))と対になる.
((PC)):politically correct(政治的に正しい,差別的でない)の略で,差別的な語に対して非差別的表現を示す時に用いる.

地域的な差異は米国,英国で用いるものをそれぞれ((米))((英))とし,さらに細かい方言差は((スコット))((豪))((NZ))などのように示した.

以上のほかに,((戯))((歴史上))などの指示を用いて,語(句)のニュアンスがよくわかるように配慮した(⇒略語表).

4−8 可算名詞と不可算名詞

固有名詞を除き,複合名詞を含めた名詞について,一部の語には可算(countable;[C])と不可算(uncountable;[U])の区別を明示した.[U][C][U]に用いられることが多いが[C]でも用いる場合,[C][U]はその逆の場合を表す.ただし,これは一般的な傾向を示すもので,用法や文脈によって変わることがある.

4−9 同意語と反意語

同意語は( )で,反意語は(⇔ )の形で関連する語義の後に示した.ここでいう同意語とは,「意味内容がほぼ同じである語」ほどの緩やかなもので,どのような場合にも置き換え可能ということではない.

4−10 動詞

(1)自動詞と他動詞の語義は,常に(自)(他)で区別するが,意味的に関連のある自他の語義は一体的に記述した.

eat[動] 1 (他)〈人・生物が〉〈食べ物を〉食べる食事をする…;(自) 物を食べる…

(2)目的語になりうるもの,主語になりうるものが何かを〈 〉内に示した.またthat節やwh節を目的語に取る場合は≪that節≫≪wh節≫で示し,前置詞との慣用的な結合は≪with≫などで記した.さらに語義との呼応がある場合は≪in/at≫のように表記し,そうでないときは≪in,at≫のように頻度順に並べた.ただし,小さな語義に関しては,他動詞義と自動詞義を一括りにして簡略表記する場合がある.

ab・di・cate /.../ [動] 1 (他)(自)〈国王・王女が〉(地位を)放棄する〈(他)〈国王・王女が〉〈地位を〉放棄する;(自)〈国王・王女が〉地位を放棄する〉

(3)動詞と慣用的に結びつく副詞・副詞的小辞は次のように( )内に示した.

hud・dle /.../ [動] 1 (自)〈人・動物などが〉身を寄せ合う,群れ集う(+together,up)

(4)動詞と共起するaround/round,on/uponは,それぞれaround,onで代表させた.

(5)動詞の用法は,以下のようにそれぞれ語義のまとまりごとに表示した.

〔否定文で〕〈否定文で用いる〉
〔enjoy oneself〕〈再帰代名詞(myself,himselfなど)を目的語として用いる〉

また,その用法のみに限定できない場合は,〔通例受身形で〕などと示した.受身形や進行形で用いられない場合は,〔受身形不可〕などと表示した.

4−11 形容詞

動詞(be, becomeなど)の後にのみ置かれて補語となる場合は〔叙述〕,名詞の前にのみ置かれて名詞を直接的に修飾する場合は〔限定〕として示し,その主語・被修飾語になりうる名詞の種類を〈 〉内に示した.また前置詞との共起は≪on≫などで,that節との共起は≪that節≫で表示した.

 成句

5−1 成句は,イディオムと句動詞を含み,それを構成する主要語の品詞の項の末尾に一括してボールドイタリック体で示した.

5−2 2つ以上の意味がある場合は(1),(2),(3)で区分した.また,とくに句動詞においては,主たる句義(1)に対して派生的なものは(1a),(1b)などで示し,意味のまとまりを記述した.

5−3 成句の用例中において,名詞的可変要素はA,Bなどで示し,その内容が特定できるものは,日本語訳で( )を使って補った.ただし,主語と同一の代名詞である場合は,one,one's,oneselfで示した.名詞的要素ではなく,文の一部などの場合は,「...」を用いた.

cast oneself on A (1) A(場所)に倒れ込む …
the more ..., the more [the less] ... …すればするほど(ますます)…する[しなくなる]

5−4 句動詞に関しては,その用法に応じて,(他)(自)(自+)と表示してそれぞれ意味を記述した.

(1)(他)は,名詞(句)を目的語に取り,「動詞+目的語+副詞的小辞」と「動詞+副詞的小辞+目的語」の形が共に可能.代名詞は前者のみ.

(2)(自)は,「動詞+副詞的小辞」で意味が完結し,目的語を取らない.

(3)(自+)は,「動詞+前置詞」により構成され,このまとまりで1語の他動詞に準じる働きをする.後続する名詞(句)を目的語と同等に扱い,その内容を〈 〉で示した.

(4)その他の形式を取る場合は,〔 〕でパタンを明示した.

get across (1)(自+)〈人などが〉〈場所を〉渡る,〈場所を〉渡って(…に)着く;〔get A across (B);受身形不可〕A(人・物)を(B(場所)の)向こうに渡す,(B(場所)を越えて)(…に)移動させる≪to≫.(2)(自)〈考えなどが〉(…に)伝わる,理解される≪to≫;(他)〈考えなどを〉(…に)うまく伝える≪to≫;…

 用例

6−1 各語義のあとの「:」印の次に示した.当該語は,〔 〕に示された特定要素,≪ ≫に示された共起要素,( )に示された動詞の副詞的共起要素と共にイタリック体で示した.

6−2 原則として,語義の提示順と対応させ,次に句・文の並びで配列した.コーパス等を活用し,頻度が高くて典型的なものを優先的に採用した.

6−3 「;」で区分されている語義に対応する用例の切り替えは,「//」で示した.

6−4 典型的かつ特徴的なコロケーションは,用例とは別に,語義末に[連語]として示した.

re・páy・ment [名] 1 {U}(借金などの)返済,弁済;[C]〔通例〜s〕返済金([連語][形]+repayment:〔期間〕annual/monthly/weekly;〔分量〕full/total/minimum;〔可能性〕easy/affordable/manageable).

6−5 例句において,不定の目的語は「...」で,主語と同じ人称はone('s)で,主語と異なる人称はa person('s)で示した.

keep possession of ... …を所有し続ける
keep one's promise [word] 約束を守る
keep a person waiting 人を待たせておく

 派生語

語源欄のあとに分綴をつけて示した.見出し語すべてが共通の場合は(〜),一部共通の場合は(-)で共通部分を省略して示した.

pli・ant /pláiənt/ [形]plí・an・cy〜・ness [名] 〜・ly [副]
líterary ágentlíterary ágency [名]

見出し語と発音が異なる場合は,発音を示した.

Eph・e・sus /éfəsəs/ [名]E・phe・sian /ifíːʒən/ [形][名]

 各種注記・コラム

8−1 語の背景知識やことばのニュアンス,語法注記を◆で示した.

8−2 語の百科的な解説を◇で示した.

8−3 その他,注記で示しきれない情報については,以下のコラムにまとめた.

多義コラム:多義語の構造と主要な意味の流れをまとめた.
[コーパス]:コーパスの解析によって得られた新情報をまとめた.
[語法]:語法上の重要事項について解説した.
[類語]:類義語のニュアンスの違いを解説した.
[百科]:米英の文化や事物などの百科的解説.
[関連]:関連項目の解説.

 語源

9−1 語源は各項目の末尾に[ ]に入れて示した.

9−2 直前の言語は「←」で示し,途中の段階を飛ばして古い語を示す場合は「もとは」と表現した.

9−3 古いラテン語などの語形は,さらに( )によってその構成を示した.構成要素のあるものは小さい大文字(SMALL CAPITAL)で示し,それが別のところで見出し語になっていることを示した.

9−4 語源的には関連がないが,参考にすべき語は「⇒」によって示した.

10 符号の使い方

10−1 丸括弧( )

省略可能な部分に用いた.

《解》髄(質)
off (the) beam
(and) about time (, too)

語義の補足的解説に用いた.

(個々の)運動(競技),スポーツ(◆狩猟・釣り・競馬なども含む)
(考えなどが)すっきりと,きちんと,筋道を立てて
(返事・あいづちで)そうです,まさにそのとおりです

共起する要素の訳に用いた.

(…の)典型,権化;(…の)縮図≪of≫
(…と/…の点で)同等な,互角の,五分五分の≪to,with/in≫

10−2 角括弧[ ]

言い換え可能な部分に用いた.必要に応じて,言い換えの対象となる語句の始点を「「」で示した.

図書[所蔵]目録
a heavy offense [sentence] 重い罪[判決]
I never thought 「(that) I'd love you [to see you here]. 君を好きになる[ここで君に会う]なんて思いもよらなかった
You are [That's] close.

10−3 山形括弧〈 〉

動詞の主語・目的語の選択制限に用いた.

〈人が〉〈困難・苦痛などに〉耐える

前置詞の目的語の選択制限に用いた.

〈場所・空間〉の中に

形容詞の選択制限に用いた.

〈名声・将来などが〉輝かしい

ただし,動詞・前置詞で選択制限の内容が意味から自明である場合,または一般的で特定できない場合は,「…」で示して〈 〉を省略した.

…を切断する
(外見・性質などが)…に似て

10−4 2重ギュメ≪ ≫

名詞・動詞・形容詞と結びついて用いられる前置詞,不定詞,動名詞,節に用いた.

〈人が〉幸せな幸福な,(…して/…が)うれしい≪to do,doing/for≫;(…を)うれしく思う≪that節≫
(他)…を忘れる〈…ということを/…なのかを〉忘れる≪that節/wh節≫,〈…したことを〉忘れる,思い出せない≪doing≫;(自)(…について)忘れる≪about≫

10−5 参照の符号

dáisy hàm [U]≒daisy2〈daisy2に同じ〉
⇒answer[類語]〈answerの[類語]欄を見よ〉
look for (自+) (1) …を探す(⇒[動]1a)… 〈look [動]の語義番号1aも見よ〉
not a bit …(⇔not a LITTLE)〈スモールキャピタルは,その見出し語中に該当表現が収録されていることを示す〉

発音記号表

母音・二重母音

/æ/
cat /kǽt/
/ʌ/
bus /bʌ́s/
/ə/
sofa /sóufə/
r/*1
sister /sístər/
/ɑː/
father /fάːðər/
/ɑːr/*1
park /pάːrk/
/əːr/*1
bird /bə́ːrd/
/ɑ | ɔ/
hot /hάt | hɔ́t/
/æ | ɑː/
laugh /lǽf |lάːf/
/ai/
night /náit/
/áuər/
flower /fláuər/
/əːr | ʌr/
current /kə́ːrənt | kʌ́r-/
/i/
live /lív/
/iː/
east /íːst/
/iər/*1
ear /íər/
/iər/*2
serial /síəriəl/
/íːə | iə/
idea /aidíːə | -díə/
/u/
book /búk/
/uː/
food /fúːd/
/juː/
few /fjúː/
/uər/*1
tour /túər/
/juər/
pure /pjúər/
/uər/*2
tourist /túərist/
/juər/*2
Europe /júərəp/
/e/
get /ɡét/
/ei/
tape /téip/
/εər/*1
chair /tʃέər/
ər/*2
daring /dέəriŋ/
/ɔː/
ball /bɔ́ːl/
/ɔː | ɔ/
long /lɔ́ːŋ | lɔ́ŋ/
/ɔːr/*1
door /dɔ́ːr/
/ou/
over /óuvər/
/ɔi/
boy /bɔ́i/
/ɑ | ɔ/
box /bάks | bɔ́ks/

*1は〔注〕2(1),*2は〔注〕2(2)を参照

子音

閉鎖音

/p/
pace /péis/
/b/
base /béis/
/t/
time /táim/
/d/
dime /dáim/
/tʃ/
choke /tʃóuk/
/dʒ/
joke /dʒóuk/
/k/
coat /kóut/
/ɡ/
goat /ɡóut/

摩擦音

/f/
fan /fǽn/
/v/
van /vǽn/
/θ/
breath /bréθ/
/ð/
breathe /bríːð/
/s/
peace /píːs/
/z/
lose /lúːz/
/ʃ/
dish /díʃ/
/ʒ/
measure /méʒər/
/h/
hat /hǽt/
/h/*3
where /hwέər/

鼻音

/m/
sum /sʌ́m/
/n/
sun /sʌ́n/
/ŋ/
sung /sʌ́ŋ/

側音

/l/
lake /léik/
/r/
rake /réik/

半母音

/w/
wood /wúd/
/j/
yes /jés/
/j/*3
new /njúː/

*3は〔注〕2(3)を参照


〔注〕

/hάt | hɔ́t/の縦線(|)の前は米音,後は英音.

2 イタリック体は省略を示す.

(1)r//:r/音の/r/を省略するのは英音:例 sister /sístər//sístər | sístə/,park /pάːrk//pάːrk | pάːk/

(2)/ər/の表記は,米音では/r/,英音では/ər/となることを示す:例 serial /síəriəl//síriəl | síəriəl/

(3)/h/音を省略するのは英音:例 where /hwέər//hwέər | wέə/
   /j/音を省略するのは米音:例 new /njúː//núː | njúː/

略語表

((略式))     くだけた表現
((形式))     改まった表現
((古))      古風な表現
((廃))      廃義
((まれ))     あまり使われない表現
((歴史上))    歴史上使われた表現
((文学))     文学的な表現
((詩))      詩語
((戯))      おどけた表現
((皮肉))     皮肉な表現
((比喩的に))   比喩的な表現
((遠回しに))   婉曲的な表現
((丁寧に))    丁寧な表現
((広義))     広義での表現
((侮蔑的))    差別的な表現
((軽蔑的))    軽蔑的な表現
((けなして))   悪い含みを伴う表現
((ほめて))    よい含みを伴う表現
((俗))      俗語
((卑))      卑語
((方言))     方言
((非標準))    非標準的な表現
((発音つづり))  視覚方言
((押韻俗語))   押韻俗語
((商標))     商標
((報道))     ジャーナリズム用語
((諺))      ことわざ
((愛称))     愛称
((掲示))     掲示で使われる表現
((PC))     PCに配慮した表現
((黒人))     黒人用語
((学生))     学生用語
((小児))     小児用語
((米))      米国用法
((英))      英国用法
((カナダ))    カナダ用法
((豪))      オーストラリア用法
((NZ))     ニュージーランド用法
((インド))    インド用法
((北イング))   北イングランド方言
((ウェールズ))  ウェールズ方言
((スコット))   スコットランド方言
((アイル))    アイルランド方言
((北アイル))   北アイルランド方言
((南アフリカ))  南アフリカ用法
((カリブ))    カリブ用法
((強))      強形
((弱))      弱形


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《天》      天文・星
《電》      電気
《電子工》    電子工学
《陶》      製陶
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《動》      動物
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《農》      農業
《バスケ》    バスケットボール
《美》      美術
《病》      病気・病理
《服》      服飾・衣服
《文》      文学
《保》      保険
《簿》      簿記
《縫》      裁縫・洋裁
《砲》      砲術
《法》      法律
《紋》      紋章
《野》      野球
《冶》      冶金
《薬》      薬(理)学
《郵》      郵便
《理》      物理学
《理化》     物理化学
《力》      力学
《倫》      倫理学
《論》      論理学


( )  省略可能・補足的解説・共起する要素の訳・動詞と共起する副詞的小辞・同義語など
[ ]  言い換え可能
〈 〉  主語・目的語などの選択制限
((…))  語層レーベル
《…》  分野レーベル
((…))  サインポスト
〔…〕  語形指示・用法指示
≪ ≫  共起する前置詞・節など
[…]  語源
    解説的語義と一般語義の区分
⇒    参照
⇔    反意
◆    語法的注記
◇    百科的解説

コーパスについて

コーパスとは

コーパス(corpus)とは,言語研究のために一定の設計基準で収集されたテキストの集合体である.本辞典では,小学館コーパス・ネットワーク(SCN)の一環として,代表的英語均衡コーパスであるBritish National Corpus(1億語)を基礎に,最新のコーパス言語学の動向を反映するべく,科学技術英語コーパスPERC Corpus(21分野,約1600万語)および独自に収集された経済・法律・政治・ITの4分野からなるweb コーパス “SEKAI Corpus”(20億5000万語)を整備した.これらにより総計22億語の英語データを参照しつつ,現代英語の用法を反映する記述を心がけた.

コーパス利用の観点

コーパスからの情報として,さまざまなことばの使用法の「頻度と分布」に関するデータが得られる.それを単語,品詞,単語と単語,品詞と品詞,単語と品詞,そして構文など,さまざまな情報単位で分析することで,ことばの文中での使用状況を解析する.さらに,それらの使用実態を上記のコーパスで特徴づけられる「専門分野」に特徴的な用法に特化した分析も可能になる.このような観点をもとに,特に以下の各情報に関してコーパス利用を促進した:

(1)コロケーション情報の充実:中級英語学習者が特に必要な3000〜5000語レベルの中頻度語に関してコロケーション情報を付加し,発信技能に備えた.

(2)自然な用例の提案:改訂作業に関して,最新のコーパスから,より現代的で新鮮な用例を採用した.

(3)コーパスコラムの新設:専門分野コーパスの特徴を最大限に発揮した,コーパス情報の特別コラムを設けた.

コーパスコラム

コーパスコラムの種類は以下の通りである:

分野別コロケーション

一般に,コロケーションを示す英語辞書は増えてきているが,分野ごとのコロケーションの相違を示す辞書は少ない.本辞典では分野別コーパスを活用して,特に一般語が専門的な意味合いで用いられる場合のコロケーション情報を提供した.

文法関係

特に動詞の使用法を中心に,主語・目的語にくる名詞の意味領域を整理することで,その動詞のふるまいを適確にとらえることができる.今回は特に,活用が必要な中頻度動詞にしぼってコラム化した.

動詞構文頻度

コーパスでは分析がかなり困難な動詞の構文頻度を,専門チームで構文解析データを用いて集計した.

日英発想別コロケーション

日英比較の発想の違いをコロケーション的にとらえたコラム.英語らしい発想,英語になりにくい日本語の側面をとらえ,発信・受信のニーズに対応した.

動詞構文⇔名詞構文の書き換え

中級英語学習者が高度な英文を書く際に必要になる,動詞構文から名詞構文への書き換えを整理したコラム.よく用いられるパタンをコーパスから採用した.

類語コロケーション比較

類語の使い分けを,それぞれの語が共起するコロケーションの違いによって特徴づけたコラム.

以上,コーパスコラムは,中級英語学習者の英語使用に有効な発信情報を中心に,従来の英語辞典に掲載されているコーパス関連情報とは一線を画する新規情報を多数掲載した.

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