コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

乞巧奠 キコウデン

デジタル大辞泉の解説

きこう‐でん〔キカウ‐〕【乞巧×奠】

きっこうでん(乞巧奠)

きっこう‐でん〔キツカウ‐〕【乞巧×奠】

陰暦7月7日の行事。女子が手芸・裁縫などの上達を祈ったもの。もと中国の行事で、日本でも奈良時代、宮中の節会(せちえ)としてとり入れられ、在来の棚機女(たなばたつめ)の伝説や祓(はら)えの行事と結びつき、民間にも普及して現在の七夕行事となった。乞巧祭会(きこうさいえ)。きこうでん。 秋》

出典|小学館デジタル大辞泉について | 情報 凡例

百科事典マイペディアの解説

乞巧奠【きこうでん】

〈きっこうでん〉とも。中国における七夕(たなばた)行事。巧とは牽牛・織女の2に裁縫技芸の上達を祈り,とは物を供えて祭る意。唐代では飾りたてた櫓(やぐら)を庭に立て乞楼といった。
→関連項目七夕伝説

乞巧奠【きっこうでん】

乞巧奠(きこうでん)

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて | 情報

大辞林 第三版の解説

きこうでん【乞巧奠】

きっこうでん【乞巧奠】

〔技巧を乞う奠(=祭り)の意〕
陰暦七月七日の行事。牽牛けんぎゆう・織女の二星を祭って、手芸・芸能の上達を祈願する。中国から伝わった行事で、日本では奈良時代から宮中で行われ、のち七夕として民間にも普及した。きこうでん。

出典|三省堂大辞林 第三版について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

乞巧奠
きこうでん

「きっこうでん」ともいう。七夕(たなばた)祭の原型で、7月7日の行事。牽牛(けんぎゅう)・織女(しょくじょ)の二星が天の川を渡って1年一度の逢瀬(おうせ)を楽しむ、という伝説が中国から伝わり、わが国の棚機(たなばた)姫の信仰と結合して、女子が機織(はたおり)など手芸が上達することを願う祭になった。『万葉集』に数首歌われているが、持統(じとう)天皇(在位686~697)のころから行われたことは明らかである。平安時代には、宮中をはじめ貴族の家でも行われた。宮中では清涼殿の庭に机を置き、灯明を立てて供物を供え、終夜香をたき、天皇は庭の倚子(いし)に出御し、二星会合を祈ったという。貴族の邸(やしき)では、二星会合と裁縫や詩歌、染織など、技芸が巧みになるようにとの願いを梶(かじ)の葉に書きとどめたことなども『平家物語』にみえる。[山中 裕]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

世界大百科事典内の乞巧奠の言及

【裁縫】より

…【三徳 四水】
[民俗]
 裁縫をめぐる行事や俗信は多く伝えられている。正月には仕事始めの一つとして〈縫初(ぬいぞめ)〉や〈初針(はつばり)〉があるほか,2月と12月の〈こと八日〉には針供養が行われ,七夕には乞巧奠(きつこうでん)といって針糸や着物の雛形を吊して裁縫の上達を祈る風習があった。近年まで家族の衣服を整えるのは女の重要な仕事であり,裁縫の巧拙は嫁の評価に直接つながった。…

※「乞巧奠」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

乞巧奠の関連キーワード七夕の節句七夕・棚機いけ花際物師清涼殿薫物姫二星

今日のキーワード

俳句甲子園

1998年から松山市で開かれる全国高等学校俳句選手権大会。高校生が5人1組で句の優劣をディベートで競い合う。チームでの勝敗とは別に、個人の最優秀句も選ぶ。今年は過去最多の41都道府県から121校、15...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

乞巧奠の関連情報