とぐる(読み)トグル

デジタル大辞泉 「とぐる」の意味・読み・例文・類語

とぐ・る

[動ラ四]
言葉をまげて言う。隠語を使う。
「たろく(=湯ノコト)と―・る男あれば」〈滑・浮世風呂・前〉
拷問する。
「こいつを―・ったら、長門之介や伝七が有り家知れぬといふ事はあるまい」〈伎・韓人漢文〉

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精選版 日本国語大辞典 「とぐる」の意味・読み・例文・類語

とぐ・る

[1] 〘他ラ四〙 責め問う。拷問する。
歌舞伎傾城黄金鱐(1782)五幕「知らぬといや猶とぐらにゃならぬ」
[2] 〘自ラ四〙 隠語を使う。通言を使う。ことばをまげていう。
※滑稽本・戯場粋言幕の外(1806)下「近年せんぼを又一つとぐり、又は略せんぼにて、略してつかふ事通用はやる」

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