となむ

精選版 日本国語大辞典 「となむ」の意味・読み・例文・類語

と‐なむ

(格助詞「と」に係助詞「なむ」の付いたもの)
文中にあって引用を強める。結びの活用語連体形をとる。
※竹取(9C末‐10C初)「名をばさるきのみやつことなんいひける」
文末にあって「…ということだ」の意を表わす。「となむいふ」の「いふ」が略されたもの。
伊勢物語(10C前)一〇四「見さしてかへり給ひにけりとなん」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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