マッカーサー元帥罷免事件(読み)マッカーサーげんすいひめんじけん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

マッカーサー元帥罷免事件
マッカーサーげんすいひめんじけん

D.マッカーサー元帥が朝鮮戦争勃発後の 1951年4月 11日,突如として H.トルーマン大統領によって,連合国軍最高司令官地位から解任された事件。この事件は朝鮮戦争を局地化しようとするアメリカ政府首脳部特にトルーマン大統領と,中国本土内への戦線拡大を主張するマッカーサーとの戦略の相違に端を発し,さらにマッカーサーが下院共和党院内総務 J.マーティン議員に「国民党政府軍をアジア反共第2戦線に使用したい」という書簡を出したことから両者対立は決定的となった。この事件はアメリカの政・軍関係上大きな問題となった。

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