十字靱帯損傷/側副靱帯損傷(読み)じゅうじじんたいそんしょうそくふくじんたいそんしょう(英語表記)Injury of Ligament of Knee

家庭医学館 の解説

じゅうじじんたいそんしょうそくふくじんたいそんしょう【十字靱帯損傷/側副靱帯損傷 Injury of Ligament of Knee】

[どんな病気か]
 外傷直後、膝関節(しつかんせつ)内に血腫(けっしゅ)がみられたときは十字靱帯の損傷皮下出血(ひかしゅっけつ)がみられたときは側副靱帯の損傷が疑われます。
 膝関節の不安定性検査を行ない、さらにX線撮影、CT、MRI、関節造影、関節鏡検査などが行なわれ、その損傷の度合いによって、1度から3度に分類されています。
[治療]
 血腫は穿刺(せんし)して排除されます。損傷の程度にもよりますが、弾力包帯で約3週間、あるいはギプス固定で約6週間固定されます。
 完全断裂の場合は、縫合(ほうごう)手術が行なわれます。
 膝靱帯損傷によって膝が不安定になったのに、放置してスポーツを続けると、半月板損傷(はんげつばんそんしょう)や変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう)をおこします。
 古くなった靱帯損傷でも手術はできますが、関節の動きが落ちるため、大きな支障があるときだけ実施されます。

出典 小学館家庭医学館について 情報