半月板損傷(読み)はんげつばんそんしょう(その他表記)Injury of Semi-Lunar Disc

家庭医学館 「半月板損傷」の解説

はんげつばんそんしょう【半月板損傷 Injury of Semi-Lunar Disc】

[どんな病気か]
 外傷を負って半月板損傷を受けた直後膝関節内血腫(しつかんせつないけっしゅ)がみられたり、運動時に強い痛みをともなうものです。
 慢性期にも痛みはあります。
 切れた半月板が関節面にはさまる(嵌頓(かんとん))と、急に膝が動かせなくなったり、不安定になる嵌頓症状がおこります。膝(ひざ)から急に力が抜けてガクンとなる膝崩れや、屈伸時にカクカクと引っかかるのがそれです。
 関節の動きを調べるとともに、関節X線造影撮影、CT、MRIなどの検査を行ない、必要ならば関節鏡検査も行なって診断します。
[治療]
 保存的に治療する場合も少なくありませんが、嵌頓をくり返す場合、痛みが強い場合、大腿部(だいたいぶ)の筋肉が萎縮(いしゅく)する場合は、切除します。
 スポーツ選手などでは急性の症状に対して、関節鏡下で手術が行なわれることもあります。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「半月板損傷」の意味・わかりやすい解説

半月板損傷
はんげつばんそんしょう
meniscus injury

半月板は,膝関節部にある楔形の線維性軟骨で,内側半月板と外側半月板とに分れ,脛骨と大腿骨の間の圧力を分散させ,膝関節のすべりをよくする働きをしている。膝を屈曲して下腿を回旋させるような動作をすると,この半月板が損傷し,激痛を覚えて膝を動かせなくなる。ほかに関節内血腫,圧痛などもある。診断の際に,イギリス整形外科医 T.マックマレー (1887~1949) の提唱したテストがしばしば行われる。

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