家庭医学館 「半月板損傷」の解説
はんげつばんそんしょう【半月板損傷 Injury of Semi-Lunar Disc】
外傷を負って半月板が損傷を受けた直後、膝関節内血腫(しつかんせつないけっしゅ)がみられたり、運動時に強い痛みをともなうものです。
慢性期にも痛みはあります。
切れた半月板が関節面にはさまる(嵌頓(かんとん))と、急に膝が動かせなくなったり、不安定になる嵌頓症状がおこります。膝(ひざ)から急に力が抜けてガクンとなる膝崩れや、屈伸時にカクカクと引っかかるのがそれです。
関節の動きを調べるとともに、関節X線造影撮影、CT、MRIなどの検査を行ない、必要ならば関節鏡検査も行なって診断します。
[治療]
保存的に治療する場合も少なくありませんが、嵌頓をくり返す場合、痛みが強い場合、大腿部(だいたいぶ)の筋肉が萎縮(いしゅく)する場合は、切除します。
スポーツ選手などでは急性の症状に対して、関節鏡下で手術が行なわれることもあります。