家説(読み)かせつ

精選版 日本国語大辞典 「家説」の意味・読み・例文・類語

か‐せつ【家説】

〘名〙 その家独自の説。また、その人の独自の見解
※中右記‐天永三年(1112)一〇月二三日「大外記師遠指巡方、称家説云々」
※文芸類纂(1878)〈榊原芳野編〉五「冷泉二条、飛鳥井等の流を分ち、各家説を唱ふ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の家説の言及

【家学】より

…神仙道をつたえた丹陽句容(江蘇省句容県)の葛氏(葛洪)はその一例である。【吉川 忠夫】
[日本]
 日本でも特定の家が伝承する学問をいうが,〈家学〉の前提として,断片的な経験の累積である〈家説〉の成立があり,その家説をいっそう体系化したのが家学である。平安中期に令制大学寮各道の教官となる家柄が固定化したときにおのおのの家学が形成された。…

※「家説」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android