見解(読み)けんげ

精選版 日本国語大辞典 「見解」の意味・読み・例文・類語

けん‐げ【見解】

〘名〙
① (「げ」は「解」の呉音) 仏語。ものの見方考え方。また、深く真理を見極める力。洞察力
撰集抄(1250頃)五「まことの見解の出できて」
談義本・成仙玉一口玄談(1785)五「大俗にして是(かく)のごとき見解(ケンゲ)ある者にあらずといへり」 〔碧巖録‐一六則・本則〕

けん‐かい【見解】

〘名〙 ある物事についての価値判断評価意見。また、広く基本的なものの見方。けんげ。
※改正増補和英語林集成(1886)「Kenkai(ケンカイ)コトニ スル」 〔鶴林玉露

み‐と・く【見解】

〘他カ四〙 ある物事を見て、その内容情味を理解する。見てさとる。
※宇津保(970‐999頃)内侍督「これが心みとき給ふ人ありや」

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デジタル大辞泉 「見解」の意味・読み・例文・類語

けん‐かい【見解】

物事に対する考え方や価値判断。「見解相違」「見解を明らかにする」
[類語]意見所見考え主張所説所論持説持論私見私意私考所思見方オピニオン尊敬貴意高見謙譲愚見卑見私見管見

けん‐げ【見解】

ものの見方や考え方。また、真理を見きわめる力。洞察力。
世俗の―には堕ちぬ心の明鏡に照らして彼れ此れ共に愛し」〈露伴五重塔

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普及版 字通 「見解」の読み・字形・画数・意味

【見解】けんかい

もののみかた。〔文史通義、五、古文十弊〕惟(おも)ふに時し、深く腸腑を錮(とざ)す。んで一切の古書古を窺ふに、皆此れ時の見解なり。

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