後釜・跡釜(読み)あとがま

精選版 日本国語大辞典 「後釜・跡釜」の意味・読み・例文・類語

あと‐がま【後釜・跡釜】

〘名〙
かまどに、残り火があるうちに次の釜をかけること。また、その釜。
② 前人の退いたあとの地位。また、その地位につく人。
(イ) 後任。後任者。あとがわり。
最暗黒之東京(1893)〈松原岩五郎〉九「跡釜(アトカマ)として早速雇入たし」
(ロ) 後添いの妻。
※歌舞伎・四天王楓江戸粧(1804)二番目「こなさん遠(とほ)に跡釜(アトガマ)に引摺り込む相談に、極めてあらうがな」
③ 単に、その次の者。兄に対して弟をいう類。おつぎ。
※雑俳・末摘花(1776‐1801)三「跡(あト)釜を仕込み総領やせるなり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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