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松原岩五郎 まつばら いわごろう

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

松原岩五郎 まつばら-いわごろう

1866-1935 明治-昭和時代前期の小説家,新聞記者。
慶応2年8月6日生まれ。明治25年国民新聞の記者となり,都市下層社会ルポルタージュを連載し,「最暗黒之東京」にまとめた。のち博文館の「女学世界」編集長。昭和10年2月26日死去。70歳。伯耆(ほうき)(鳥取県)出身。旧姓は吹野。号は二十三階堂,乾坤一布衣(けんこんいちほい)など。著作はほかに「征塵(せいじん)余録」「社会百方面」など。

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朝日日本歴史人物事典の解説

松原岩五郎

没年:昭和10.2.26(1935)
生年:慶応2.8.6(1866.9.14)
明治時代ジャーナリスト。別名に二十三階堂などがある。伯耆国(鳥取県)の酒造業吹野儀三郎の4男。17歳のとき,松原家の養子となる。最初は小説家として出発したが,幸田露伴の推薦で明治25(1892)年国民新聞社に入社する。二葉亭四迷の影響を受けて,東京の下層社会を探訪し,その詳細なルポを『国民新聞』に掲載した。これに書き下ろしを加えたのが『最暗黒の東京』(1893)で,記録文学の傑作として,横山源之助日本之下層社会』と並び称される作品。日清戦争(1894~95)が始まると,従軍記者として派遣され,戦地から通信文を送った。

(小宮一夫)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
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世界大百科事典 第2版の解説

まつばらいわごろう【松原岩五郎】

1866‐1935(慶応2‐昭和10)
明治・大正期のジャーナリスト。乾坤一布衣と号する。伯耆国(鳥取県)淀江の造り酒屋生まれる。青年時代,大阪,東京で苦学後,二葉亭四迷の影響を受け,社会探訪に従事し,認められて1882年国民新聞社に入社。体験をもとに貧民ルポを紙上に発表し,翌年《最暗黒の東京》にまとめて評判を得た。横山源之助の《日本之下層社会》とともに当時の代表的な貧民ルポである。横浜,台湾,足尾などの民衆生活を記した《社会百方面》(1897)もある。

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