敵薬(読み)テキヤク

デジタル大辞泉 「敵薬」の意味・読み・例文・類語

てき‐やく【敵薬】

配合のぐあいによっては毒になる薬。
「金は―ぞかし」〈一葉大つごもり

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「敵薬」の意味・読み・例文・類語

てき‐やく【敵薬】

〘名〙 配合のぐあいによって毒となる薬。また、食い合わせて毒となるもの。〔文明本節用集(室町中)〕
※虎明本狂言・附子(室町末‐近世初)「いやぶすと云て、人の身にてきやくじゃ」
※大つごもり(1894)〈樋口一葉〉下「言ふ事もいふ事、金は敵薬(テキヤク)ぞかし」

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