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附子 ぶす

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

附子
ぶす

狂言の曲名。太郎冠者狂言。主人は太郎冠者 (シテ) ・次郎冠者に留守を言いつけ,附子という毒薬の入った桶に手を触れないようにと言いおく。附子が見たくなった太郎冠者は,次郎冠者と二人でそっと桶に近づいてふたを取るが,見ればうまそうなので一口食い,附子が砂糖と知る。

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デジタル大辞泉の解説

ぶす【附子】[狂言]

狂言。主人が太郎冠者(かじゃ)次郎冠者附子という毒の見張りを命じて外出する。二人はそれが実は砂糖だと知ってなめ尽くしてしまい、わざと主人の大事な物を壊して、附子をなめたが死ねなかったと言いわけする。

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百科事典マイペディアの解説

附子【ぶし】

トリカブト

附子【ぶす】

狂言の曲目。主人が毒薬の附子だといったものが黒砂糖であることを知った太郎冠者と次郎冠者は,これを全部なめた揚句,主人の大事な品物をわざとこわし,相撲でこわしたため自殺しようとして附子をなめたと言訳する。

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世界大百科事典 第2版の解説

ぶす【附子】

狂言の曲名。太郎冠者狂言。大蔵,和泉両流にある。用足しに出かける主人が,太郎冠者と次郎冠者を呼び出し留守番を言いつける。主人は桶を指し示し,この中には附子という猛毒があるから注意せよと言いおく。主人が出かけたあと,2人がこわいもの見たさに桶のふたを取ってみると,中に入っていたのは砂糖なので,2人は食い平らげてしまう。そして,その言いわけのため,主人秘蔵の掛軸を破り,台天目茶碗を打ち割る。やがて主人が帰宅すると,2人そろって泣き出し,留守中に居眠りなどせぬように相撲をとるうちに,たいせつな品々をこわしてしまったので,死んでお詫びをしようと猛毒の附子を食ってみたが,まだ死なないと報告するので,怒った主人は2人を追い立てる。

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大辞林 第三版の解説

ぶす【附子】

狂言の一。外出する主人に毒薬附子の番を命じられた太郎冠者・次郎冠者は、それを砂糖と見破ってなめてしまう。そのあとで主人の大切にしている掛物を破ったりして、主人が帰宅するや、貴重なものを損じたから死のうと思って毒を食べたと言い訳する。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の附子の言及

【ヌルデ(白膠木∥塩麩子)】より

…ヌルデシロアブラムシの仲間が寄生して葉に虫こぶをつくる。それを五倍子(附子(ふし))とよぶので,一名フシノキともいう。フシは薬用,染料としてのタンニン原料である。…

【漢方薬】より

…この経験をもとに,胃潰瘍の治療薬も開発されている。カンゾウ
[附子]
 トリカブト属Aconitum植物の根で,猛毒のアコニットを含む生薬であるが,漢方では強心を目的に使用する。近年附子(ぶし)から強心成分としてヒゲナミンが単離された。…

【毒矢】より

…アフリカではキョウチクトウ科の植物が中心であり,Tanghinia veneniferaの種子から採るタンギン(ケルベラ・タンギンともいう),Strophanthus gratusの種子やAcocanthera schimperiなどの樹皮・樹幹から採るウワバイン,Strophanthus hispidusの種子から採るケルベラ,マメ科でフジに近縁のPhysostigma venenosumの種子であるカラバル豆などが用いられる。東アジアではトリカブトの根から採る烏頭(うず),附子(ぶし)が主役で,アイヌもこれを用いた。吹矢弓矢【藤島 高志】。…

【トリカブト(鳥兜)】より

…根と地上部は冬に枯れるが,そのころには,春に生長をはじめた子根が大きくなって芽をつけ,越冬し,翌春,萌出する。漢名の附子(ぶし)は,母根のまわりに子根のついた状態による。また,烏頭(うず)は,花の形と色にもとづく。…

【漢方薬】より

…この経験をもとに,胃潰瘍の治療薬も開発されている。カンゾウ
[附子]
 トリカブト属Aconitum植物の根で,猛毒のアコニットを含む生薬であるが,漢方では強心を目的に使用する。近年附子(ぶし)から強心成分としてヒゲナミンが単離された。…

【毒矢】より

…アフリカではキョウチクトウ科の植物が中心であり,Tanghinia veneniferaの種子から採るタンギン(ケルベラ・タンギンともいう),Strophanthus gratusの種子やAcocanthera schimperiなどの樹皮・樹幹から採るウワバイン,Strophanthus hispidusの種子から採るケルベラ,マメ科でフジに近縁のPhysostigma venenosumの種子であるカラバル豆などが用いられる。東アジアではトリカブトの根から採る烏頭(うず),附子(ぶし)が主役で,アイヌもこれを用いた。吹矢弓矢【藤島 高志】。…

【トリカブト(鳥兜)】より

…根と地上部は冬に枯れるが,そのころには,春に生長をはじめた子根が大きくなって芽をつけ,越冬し,翌春,萌出する。漢名の附子(ぶし)は,母根のまわりに子根のついた状態による。また,烏頭(うず)は,花の形と色にもとづく。…

【砂糖】より

…単に〈サタウ〉としてあるので黒砂糖だったと思われるが,1回目の直後に買ったそうめんが12把で100文だったから,黒砂糖といえども高価なものだった。毒物と称して主人が壺に秘蔵していた〈黒うどんみりとして,うまさうなもの〉を砂糖だと知って,太郎冠者と次郎冠者が食べてしまう狂言《附子(ぶす)》のこっけいには,当時の日本人と砂糖との関係がみごとに描き出されている。そして,平安期以降日本の甘味料の代表として賞味された甘葛(あまずら)はいつのまにか,歴史の舞台からおりていたようである。…

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