獅子身中の虫獅子を食う(読み)しししんちゅうのむしししをくらう

精選版 日本国語大辞典 「獅子身中の虫獅子を食う」の意味・読み・例文・類語

しし【獅子】 身中(しんちゅう)の虫(むし)獅子(しし)を食(くら)

(「梵網経‐下」「仁王経‐嘱第八」の「如師子身中虫、自食師子肉」から) 獅子体内にいる虫が、その寄っている獅子の肉を食って、ついには倒してしまうの意。仏徒でありながら仏教に害をなすことのたとえ。転じて、恩を受けた者に仇(あだ)で報いることのたとえ。
吾妻鏡‐文治二年(1186)六月一五日「所謂師子中虫如師子歟」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android