現無し(読み)ウツツナシ

デジタル大辞泉 「現無し」の意味・読み・例文・類語

うつつ‐な・し【現無し】

[形ク]
何かに気を取られて、ぼんやりしているさま。正体もない。
「この心をも得ざらん人は、物狂ひともいへ、―・し情なしとも思へ」〈徒然・一一二〉
思慮分別のないさま。たわいない。
「心ばへなども、いかにぞや―・くて、朝夕好む事とては、犬くひ、田楽などをぞ愛しける」〈増鏡・むら時雨〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android