思慮分別(読み)シリョフンベツ

精選版 日本国語大辞典 「思慮分別」の意味・読み・例文・類語

しりょ‐ふんべつ【思慮分別】

  1. 〘 名詞 〙 注意深く心を働かせ、物事の道理・善悪・損得などを判断すること。
    1. [初出の実例]「殷の中に賢人善人の天にしたがうた物を、よく思慮分別してしられいぞ」(出典:古活字本毛詩抄(17C前)一六)
    2. 「深い思慮分別(シリョフンベツ)もなく」(出典:開化自慢(1874)〈山口又市郎〉初)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

四字熟語を知る辞典 「思慮分別」の解説

思慮分別

物事をよく考え、識別し判断すること。深く考えをめぐらして、よくわきまえること。またそういう能力。

[使用例] 女がどうかいう場合、男にも優った決心とその実行とをあえてすることがあるのは、思慮分別の結果ではなくして、大抵一時発作による[永井荷風*ひかげの花|1934]

出典 四字熟語を知る辞典四字熟語を知る辞典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android