立体トラス(読み)りったいトラス(英語表記)space truss

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「立体トラス」の意味・わかりやすい解説

立体トラス
りったいトラス
space truss

立体的,三次元的に部材が構成されたトラス平面トラスを組合せてつくられる単純なものから,複雑な曲面を構成するものまである。立体トラスの節点はすべての方向に回転自由であり,部材には軸力だけが伝達される。スペースフレームとして大スパン構造に利用されることが多い。立体トラスの最小ユニットは三角錐四角錐で,これらを組合せて種々の形態の立体トラスが考えられている。

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世界大百科事典(旧版)内の立体トラスの言及

【トラス】より

…近代のトラス構造では節点は実際にはヒンジとなっていないが,部材がその長さに比してよほど太くなければさして問題はない。トラスはトラス面が平面であるか否かによって,平面トラスと立体トラスに大別される。橋や鉄塔などでは4面あるいは3面の平面トラスを組み合わせた構造とするのがふつうで,任意の外力に対しては立体トラスとして働くことになるが,この場合でも設計の便宜上,一般には面内荷重の作用する平面トラスとして扱う。…

【骨組構造】より

…かりに100本の部材からなるトラスがあれば,それは100個の未知数をもつシステムとみることもできる。(2)立体トラス 部材を立体的に組み合わせて骨組みを構成するもので,その形状には無限の変化が可能であるが,実際には施工のしやすさなどを考慮して,平面トラスを立体的に組み合わせた形のものが多い。力学的にも,平面トラスと同様に節点はピンであると仮定するので,一部材につき1個の軸方向力が求めるべき応力になる。…

※「立体トラス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」