経読鳥(読み)きょうよむとり

精選版 日本国語大辞典 「経読鳥」の意味・読み・例文・類語

きょうよむ‐とり キャウよむ‥【経読鳥】

〘名〙 =きょうよみどり(経読鳥)俳諧・増山の井(1663)〕
浄瑠璃曾根崎心中(1703)「はや天王寺に六時堂七千余巻の経堂に経よむとりの時ぞとて」

きょうよみ‐どり キャウよみ‥【経読鳥】

〘名〙 (鳴く声が法華経と聞えるところから) 鳥「うぐいす(鶯)」の異名。《季・春》 〔俳諧・毛吹草(1638)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の経読鳥の言及

【ウグイス(鶯)】より

…これらそれぞれのグループ内の近縁種は,互いに姿,羽色が非常によく似ているが,さえずりは種ごとにはっきりと違っている。【樋口 広芳】
[民俗]
 春に早く現れて微妙な声で鳴くので,春告鳥,花見鳥,歌詠鳥,経読鳥などの異称がある。この鳥を重要な要素とする昔話に,鳴声で父が子の死を知る〈継子と鳥〉,禁止を守らず幸福を失う〈見るなの座敷〉,愚か嫁がウグイスの声をまねて失敗する〈鶯言葉〉などがある。…

※「経読鳥」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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