コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

曾根崎心中 そねざきしんじゅう

3件 の用語解説(曾根崎心中の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

曾根崎心中
そねざきしんじゅう

浄瑠璃。世話物。3巻,1段。近松門左衛門作。元禄 16 (1703) 年大坂竹本座初演。同年に起ったお初徳兵衛の心中事件を脚色。大坂内本町醤油屋平野屋の手代徳兵衛は,堂島新地の遊女お初と深く契り,主人の姪との縁談を拒絶したため,主人の怒りを買い,さらに主人に返却すべき金を友人九平次にだまし取られて,ついに曾根崎天神の森でお初と心中する。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

曾根崎心中【そねざきしんじゅう】

浄瑠璃,またこれに基づく歌舞伎劇近松門左衛門作。1703年初演。同年,曾根崎の森で起こった心中事件の脚色。遊女お初と恋し合う手代徳兵衛が,悪友九平次の奸策(かんさく)で窮地に落ち心中する。
→関連項目世話物曾根崎道行

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

世界大百科事典 第2版の解説

そねざきしんじゅう【曾根崎心中】

人形浄瑠璃近松門左衛門作。世話物。1703年(元禄16)5月《日本王代記》の切浄瑠璃として大坂竹本座で初演。1巻。太夫は竹本筑後掾,同喜内,同頼母,三味線竹沢権右衛門,人形辰松八郎兵衛(お初),吉田三郎兵衛(徳兵衛)。前月に起こったお初・徳兵衛の心中事件を脚色したもので,先行する歌舞伎世話狂言の様式を介して作られた最初の世話浄瑠璃観音巡りと心中道行という2種類の道行に挟まれてドラマが展開する劇構造と,遊女を人間として愛する主人公の創造という,二つの特色を持つ。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

世界大百科事典内の曾根崎心中の言及

【心中物】より

…これらの心中事件は同時に歌謡にもうたわれ,《松の葉》(1703),《松の落葉》(1710)などに収められている。浄瑠璃では,元禄年代の末に上(揚)巻助六の情死を扱った《千日寺心中》などの作品が生まれていたが,1703年に近松門左衛門の世話浄瑠璃の初作《曾根崎心中》が上演されると,浄瑠璃だけではなく,歌舞伎でも歌謡でも空前の心中物ブームが訪れた。近松自身も《心中二枚絵草紙》《卯月紅葉》《心中重井筒(かさねいづつ)》《心中万年草》とたてつづけに心中物の秀作を発表,ライバル関係にあった紀海音も《難波橋心中》《梅田心中》《心中二ツ腹帯》などの作を発表した。…

【近松門左衛門】より

… 1701年(元禄14)藤十郎は座本の地位を退いたが,やがて病気がちになって芸も衰えが見えはじめる。近松はよき理解者,よき協力者を失うことになるが,折から,竹本義太夫のために書いた《曾根崎心中》(1703)が大当りを取る。しかもそれは彼自身の新しい作劇法の成功を物語るものでもあった。…

【人形浄瑠璃】より

… 85年近松門左衛門が義太夫の門出を祝って執筆した《出世景清》は,孤独の勇者景清と彼を愛するゆえに裏切りを犯す阿古屋との深刻な葛藤を扱い,義太夫節の出発点にふさわしい,近世悲劇(広末保《近松序説》参照)の本質を備えた作品であった。1703年(元禄16)近松・義太夫コンビによる最初の世話浄瑠璃《曾根崎心中》が上演され,人形浄瑠璃の現代劇化はいっそう推し進められた。貧しい手代と下級遊女の真摯な恋が封建社会の種々の規範と対立し,主人公たちが死をもって恋を貫こうとする構想には,近世悲劇の典型が認められ,以後近松は《堀川波鼓》《冥途の飛脚》《心中天の網島》《女殺油地獄》《心中宵庚申》など24の世話浄瑠璃を著した。…

【道行】より

…近松は,時代物でも,従来の形式を継承しつつ,場面転換に巧みに使用したが,世話物では,全編の劇的な中心に,この形式を置くことによって,悲劇としての様式を確立した。《曾根崎心中》がその出発点である。文学的な意味でも,〈道行文〉の定型を逆手にとり,〈物づくし〉などを援用しつつ鋭い緊張と葛藤に満ちた優れた詞章となっている。…

※「曾根崎心中」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

曾根崎心中の関連キーワード廓文章冥途の飛脚夕霧阿波鳴渡今宮の心中卯月の紅葉世話浄瑠璃孕常盤曽根崎心中世継曽我内海繁太郎

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone

曾根崎心中の関連情報