腹悪し(読み)ハラアシ

デジタル大辞泉 「腹悪し」の意味・読み・例文・類語

はら・し

おこりっぽい。短気である。
大臣極めて―・しき人にて、目をいからかして」〈今昔・一九・九〉
意地悪い。腹黒い。
幼少の時よりして―・しきゑせ者の名を得候ひて」〈義経記・五〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「腹悪し」の意味・読み・例文・類語

はら【腹】 悪(あ)

① 心が荒く立腹しやすい。おこりっぽい。短気である。
源氏(1001‐14頃)若菜下「さすがにはらあしくて、物ねたみ打ちしたる」
② 心がすなおでない。腹黒い。意地がわるい。
※俳諧・蕪村明和八年句稿(1771)「腹あしき隣同士の蚊やりかな」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android