魂を消す(読み)たましいをけす

精選版 日本国語大辞典 「魂を消す」の意味・読み・例文・類語

たましい【魂】 を 消(け)

① 心が消えいるような思いがする。心からさびしく思う。
※新撰朗詠(12C前)下「山月東に昇る 前程を指い而(て)思を労す 辺雲秋冷し 後会を問ひ而(て)魂を消す〈藤原敦宗〉」
② 非常に驚き怖れる。肝をひやす。たましいを冷やす。
吾妻鏡‐文治三年(1187)八月一二日「当時京中。群盗乱入所処。尊卑為之莫魂」
太平記(14C後)一「何と無く世の中の乱〈略〉魂(タマシイ)を消(ケ)し肝を冷す時分(をりふし)なれば」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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