時分(読み)ジブン

デジタル大辞泉 「時分」の意味・読み・例文・類語

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精選版 日本国語大辞典 「時分」の意味・読み・例文・類語

じ‐ぶん【時分】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 大体のとき。ころ。時期。
    1. [初出の実例]「重病日数積て合期ならぬ時分(ジブン)なりける間」(出典:金刀比羅本保元(1220頃か)下)
    2. 「皆熊山へ向ひたる時分なれば」(出典:太平記(14C後)一六)
    3. [その他の文献]〔朱慶余‐送韋校書佐霊州幕詩〕
  3. ちょうどよい時期。適当な時期。よい機会。また、その時期の状態。
    1. [初出の実例]「一座を張行せんと思はば、まづ時分を選び眺望を尋ぬべし」(出典:連理秘抄(1349))
    2. 「また、時分をも恐るべし。去年盛りあらば、今年は花なかるべき事を知るべし」(出典:風姿花伝(1400‐02頃)七)
  4. ちょうどよい年ごろ。嫁入り時。
    1. [初出の実例]「此方にも時分(ジブン)の娘早うお渡し申たさ」(出典:浄瑠璃仮名手本忠臣蔵(1748)九)
  5. 食事をとるころあい。食事時。時分時(じぶんどき)。〔俚言集覧(1797頃)〕
    1. [初出の実例]「そりゃよかろう。善六も時分で有ふ、一所に来やひの」(出典:歌舞伎・お染久松色読販(1813)序幕)
  6. 連歌俳諧で、狭義には夜分に対して昼間をいうが、広義には昼夜総称に用いる。また各務支考は、その七名八体説において、付け方八体の一とし、昼夜・朝暮明暗などをもって付けるのをいった。
    1. [初出の実例]「出る日 朝、時分に非ず」(出典:俳諧・御傘(1651)一)

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普及版 字通 「時分」の読み・字形・画数・意味

【時分】じぶん

時刻。

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