世界大百科事典(旧版)内のālāptiの言及
【インド音楽】より
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[カルナータカ音楽とヒンドゥスターニー音楽]
地理,風土,言語,歴史などの違いから,現代インドの古典音楽は,カルナータカ音楽(南インド)とヒンドゥスターニー音楽(北インド)とに大別されるが,実際の演奏は伴奏者を伴った独奏・独唱によるラーガの表現であることに変りはない。イスラム教徒侵入の影響によって,ガーンダルバの伝統はとだえたが,楽曲形式においては,侵入当初の13世紀に書かれた理論書《サンギータ・ラトナーカラ》(〈音楽の宝庫〉の意)にみられるアーラープティālāpti(即興演奏)の形式が,南北両派ともに踏襲されている。アーラープティはラーガ・アーラープティ(ターラなしでラーガのみによる即興の部分)とルーパカ・アーラープティ(打楽器によるターラとの共演の部分)とに分けられる。…
※「ālāpti」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」