《御伽譚博多新織》(読み)おとぎばなしはかたのいまおり

世界大百科事典(旧版)内の《御伽譚博多新織》の言及

【黒田騒動】より

…また歌舞伎お家物の一系統を成すに至った。講釈で普及したのを歌舞伎に脚色した最初は,1852年(嘉永5)8月江戸中村座の3世瀬川如皐(じよこう)作《御伽譚博多新織(おとぎばなしはかたのいまおり)》で,75年10月東京新富座の河竹黙阿弥作《筑紫巷談浪白縫(つくしこうだんなみのしらぬい)》や,77年大阪戎座(えびすざ)の勝能進作《玉櫛笥箱崎文庫(たまくしげはこざきぶんこ)》などを経て,黙阿弥が前記作を《博多新織》に近づけて改作した82年11月東京新富座の《黒白論織分博多(こくびやくろんおりわけはかた)》を決定版としてよかろう。9世市川団十郎が鳥山(栗山)大膳をつとめた。…

※「《御伽譚博多新織》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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