《Language》(サピア)(英語表記)Language

世界大百科事典(旧版)内の《Language》(サピア)の言及

【構造言語学】より


[ブルームフィールドと構造言語学]
 一方,この時期のアメリカではアメリカ・インディアン諸族の文化人類学的研究の進展の中で,その言語の記述のために伝統的な文法によらぬ客観的な方法を必要としていた。アメリカ・インディアン諸語を広く研究したE.サピアはその著書《言語Language》(1921)の中で音声的実態とレベルを異にする音韻論的体系の存在に気づき,これを〈音声パターンsound pattern〉と呼ぶ一方,言語の意味や機能よりは形式の方が体系として研究しやすいことを説き,歴史的・発生的関係に頼らずに純粋に形式的な基準による言語の類型論的分類への道を開いた。しかしアメリカ構造言語学の開祖となったのは彼と同年代のL.ブルームフィールドで,その著書《言語Language》(1933)は行動主義心理学に基づく記述言語学の具体的な方法論を明快に示すものであった。…

【サピア】より

…言語と思考の関係について深く複雑な考究を行い,天分を生かして諸言語を内面的に把握することにも成功した。主著《言語――ことばの研究序説Language:an introduction to the study of speech》(1921)は創見に富み暗示的で,L.ブルームフィールドの《言語》と並びアメリカ言語学のバイブルとされた。【三宅 鴻】。…

※「《Language》(サピア)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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