《TVA――民主主義は前進する》(読み)てぃーぶいえーみんしゅしゅぎはぜんしんする

世界大百科事典(旧版)内の《TVA――民主主義は前進する》の言及

【国土総合開発】より

…そのおもな内容は,〈特定地域は資源開発,産業振興,国土保全,災害防除等につき高度の総合施策により経済自立目標達成に効果の大きい地域について指定する〉という方針の下に,資源開発地域として,動力(電力,石炭,石油等),食糧,原材料などの開発効果の大きいところ,国土保全,災害防除地域は,風水害,土壌浸食,地盤沈下,高潮その他の災害が恒常的で大規模な地域で,〈災害防除施設が他の産業施設を兼ね,あるいは他の施設と複合して総合的に開発ができ,また保全,災害防除のため,開発,利用を抑制し,そのため特殊の施設または施策を必要とする地域について選定する〉とされている。 ここで念頭におかれている開発方式は,1930年代のアメリカで進められたTVAであることはいうまでもなく,D.E.リリエンソールの著書《TVA――民主主義は前進する――》(1944)は早くも1948年に邦訳され,日本の国土復興のバイブルとなったのである。それとともに,戦時下の国内で進められてきた河水統制事業と,植民地で推進されてきた大型水力発電の技術が結合していったことにも注目する必要がある。…

※「《TVA――民主主義は前進する》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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