日本大百科全書(ニッポニカ) 「アカヤスデ」の意味・わかりやすい解説 アカヤスデあかやすで / 赤馬陸[学] Nedyopus tambanus 節足動物門倍脚(ばいきゃく)綱オビヤスデ目ヤケヤスデ科に属する陸生動物。日本および朝鮮半島に数種類の近縁種がある。体長は約2~3センチメートルで黒褐色をし、歩肢は黄色。頭と20個の胴節があり、歩肢は雄30対、雌31対。森林原野にすみ、腐植質を食べる。触れると渦巻状になる。春に交尾し、卵は数百個まとめて土中に産み付けられる。孵化(ふか)した幼虫は胴節7個、歩肢3対で、脱皮ごとに増加し、7回脱皮して翌年成体になる。農村では4月ごろに群れをなして人家内に侵入することがある。[篠原圭三郎] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例