日本大百科全書(ニッポニカ) 「アジアサッカー連盟」の意味・わかりやすい解説
アジアサッカー連盟
あじあさっかーれんめい
Asian Football Confederation
アジア地域とオーストラリアのサッカー協会を統括する競技団体。略称AFC。46の国と地域、および準会員(北マリアナ諸島)の協会が加盟(2015年12月時点)。本部はマレーシアのクアラ・ルンプール。国際サッカー連盟(FIFA(フィファ))傘下の6大陸連盟の一つである。1954年にフィリピンのマニラで開催された、第2回アジア競技大会をきっかけに設立された。東南アジア地域のアセアンサッカー連盟Asean Football Federation(AFF)、南アジアサッカー連盟South Asian Football Federation(SAFF)、中央アジアサッカー協会Central Asian Football Association(CAFA)、西アジアサッカー連盟West Asian Football Federation(WAFF)、東アジアサッカー連盟East Asian Football Federation(EAFF)によって組織されている。ナショナルチームが参加するAFCアジアカップやAFC女子アジアカップ、U-16(16歳以下)やU-19などのユースサッカーの大会をはじめ、AFCチャンピオンズリーグ、AFCカップなどのクラブチームの大会のほか、フットサルやビーチサッカーの選手権大会なども主催している。
創設以来、中東諸国や韓国が強豪とされていたが、1990年代以降は日本や中国などが急成長を遂げ、ソ連の崩壊によって加入してきた中央アジア諸国にも強豪が多い。さらに、2006年にはオーストラリアがオセアニアサッカー連盟から転籍してきたこともあり、各加盟組織間における競技レベルの格差是正が課題になってきた。AFCでは連盟の分割策を検討する一方、2006年からはAFC内で25位以下のチームが参加できるAFCチャレンジカップを開き、競技レベルを段階的に底上げする試みに力を注いできた。このような取組みに一定の成果がみられたため、AFCチャレンジカップは2014年の開催を最後に打ち切られ、かわって、2019年のAFCアジアカップからは、出場チーム数を16から24に拡大することが決められた。
[編集部]