日本大百科全書(ニッポニカ) 「アフメス」の意味・わかりやすい解説 アフメス(1世)あふめすAahmes Ⅰ 生没年不詳。古代エジプト第18王朝の創始者(在位前1570~前1546)。アーメス1世ともいう。エジプトは中王国時代のあと、アジアからの侵入者ヒクソスに支配されたが、テーベ出身のアフメス1世はこれを駆逐し、彼らのパレスチナの拠点シャルヘンを3年がかりで攻略してエジプトの再統一を達成し、第18王朝を創始した。国内行政機構の整備(とくに副王という新職の設置)、軍事力の増強、神殿建築の再開という業績のほかに、王統の血を守るための兄妹婚の例を残した。[酒井傳六] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例