アユミコケムシ(読み)あゆみこけむし

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アユミコケムシ」の意味・わかりやすい解説

アユミコケムシ
あゆみこけむし / 歩苔虫
[学] Cristatella musedo

触手動物門苔虫(こけむし)綱掩喉(えんこう)目アユミコケムシ科に属する淡水産小動物。1属1種。群体を形成する付着性の動物でありながら、移動力もある特異なコケムシ。アメリカ北部、カナダ、ヨーロッパ北部および日本の東北地方以北など、低温水域に産する北方系の種である。池沼用水などで採集されるが、数はあまり多くない。一般の淡水コケムシ日陰を好むのに対して、この種は比較的日当りのよい所にすむ。群体は軟らかい紐(ひも)状をなし幅約5ミリメートル、長さは数センチメートルから20センチメートルほどで、下面にある肥厚した外皮を体壁筋で動かし、1日に1~10センチメートルほどの速さで滑るように動く。休芽(きゅうが)は直径約1ミリメートルの円盤状、鉤(かぎ)状のとげが1面に10~30本、他面に30~50本放射状に並ぶ。

[馬渡峻輔]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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