日陰(読み)ヒカゲ

デジタル大辞泉 「日陰」の意味・読み・例文・類語

ひ‐かげ【日陰/日×蔭】

物の陰になって日光の当たらない所。「―で休む」⇔日向ひなた
表立って活動することのできない地位境遇。また、世に埋もれていること。「―の身」
日陰のかずら2」の略。
[類語](1物陰山陰木陰草陰葉陰緑陰樹陰

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精選版 日本国語大辞典 「日陰」の意味・読み・例文・類語

ひ‐かげ【日陰・日蔭】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 日光のあたらない所。日光をさえぎる物のかげ。《 季語・夏 》 〔日葡辞書(1603‐04)〕
  3. 世の中で栄えていない場所や地位。出世の機会があまりないことや貧しい生活、隠れ住んでいる場所などのたとえに用いる。
    1. [初出の実例]「頼まれぬうき世の中を歎きつつ日かげにおふる身を如何せん〈在原業平〉」(出典:後撰和歌集(951‐953頃)雑二・一一二五)
  4. 月日。時間。
    1. [初出の実例]「一寸の日かげもむだにすごすな」(出典:日本読本(1887)〈新保磐次〉)
  5. ひかげもの(日陰者)」の略。
    1. [初出の実例]「貧しき日かげの親・兄弟、下部共にも侮らるる」(出典:浄瑠璃・曾我五人兄弟(1699頃)二)
  6. 植物ひかげのかずら(日陰蔓)」の異名
    1. [初出の実例]「蘿〈蘿。此云比舸礎(ヒカゲ)〉を以て手繦にして」(出典日本書紀(720)神代上)

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