ありきぬの

精選版 日本国語大辞典 「ありきぬの」の意味・読み・例文・類語

ありきぬ‐の

  1. 衣を重ねて着る意で「三重(みへ)」にかかる。
    1. [初出の実例]「阿理岐奴能(アリキヌノ) 三重の子が 捧(ささ)がせる 瑞玉盞(みづたまうき)に」(出典古事記(712)下・歌謡)
  2. 大切なものとして「宝」にかかる。
    1. [初出の実例]「うちそやし 麻続(をみ)の子ら 蟻衣之(ありきぬの) 宝の子らが 打つ栲(たへ)は 経(へ)て織る布」(出典:万葉集(8C後)一六・三七九一)
  3. 衣ずれの音を「さゑさゑ」と聞くところから「さゑさゑ沈み」にかかる。
    1. [初出の実例]「安利伎奴乃(アリキヌノ)さゑさゑ沈み家の妹に物言はず来にて思ひ苦しも」(出典:万葉集(8C後)一四・三四八一)
  4. 同音の繰り返しで「あり」にかかる。

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