アルセス(その他表記)Arsēs

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アルセス」の意味・わかりやすい解説

アルセス
Arsēs

[生]?
[没]前336/前335
アケメネス朝ペルシアの王 (在位前 338/7~336/5) 。アルタクセルクセス3世末子。父を暗殺した宦官バゴアスによって王位につけられたが,バゴアスからの独立を主張したため,彼によって子とともに殺された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のアルセスの言及

【ペルシア帝国】より

…エジプトは60年余り自立を続けたのち,アルタクセルクセス3世によって再征服された。この遠征に功績のあった宦官バゴアスBagōasは,王を毒殺してその子アルセスArsēsを即位させ,次いでアルセスも殺して傍系のダレイオス3世を王に選んだ。ダレイオスはバゴアスを倒して宮廷政治の粛正に努めたが,まもなくアレクサンドロス大王の率いるマケドニア・ギリシア軍の侵入に遭い,前330年彼の死とともに帝国は滅亡した。…

※「アルセス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android