最新 地学事典 「アルデンヌ石」の解説
アルデンヌせき
アルデンヌ石
ardennite
化学組成(Mn, Ca, Mg)4〔(Al,Fe3+)4〜5Mg2〜1〕〔(As,V)O4〕(SiO4)2(Si3O10)(OH)6の鉱物。直方晶系,空間群Pnmm, 格子定数a0.8370nm, b0.5820, c1.8560, 単位格子中2分子含む。柱状~板柱状~針状~繊維状結晶。黄~橙~黄褐~黒色,半透明,ガラス~亜金剛光沢。劈開{010}に完全,{110}に明瞭。硬度6~7,比重3.62。薄片では淡黄~暗褐黄色,屈折率α1.74~2.0, β1.74~2.0, γ1.76~2.0, 2V(+)0°~70°。光分散r>v強。As>Vのものと,V>Asのものが存在し,前者はardennite-(As),後者はardennite-(V)と別種に扱う。(As, V)の一部はSiで置換もある。主にマンガンに富む石英片岩中,ペグマタイト中に産する。日本では三波川変成帯の数ヵ所,長崎変成岩中の戸根鉱山から,紅れん石・満ばんざくろ石などに伴って産出。名称は原産地ベルギーのArdennesに由来。
執筆者:松原 聰
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

