産出(読み)サンシュツ

デジタル大辞泉 「産出」の意味・読み・例文・類語

さん‐しゅつ【産出】

[名](スル)
物資生産すること。また、物資がとれること。「絹織物産出する」「石油産出国」
環境などが影響を及ぼして、ある種のものや状態をうみ出すこと。
「平凡なる社会が常に―し得る人物」〈独歩・非凡なる凡人
[類語]生産原産産する量産多産増産減産再生産

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「産出」の意味・読み・例文・類語

さん‐しゅつ【産出】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 物品をうみ出すこと。また、産物がとれたり、産物を作り出したりすること。生産。
    1. [初出の実例]「此の沙彌は不受戒て、産出の儘で、我国晏然居たぞ」(出典:報恩録(1474)上)
    2. 「ごるこんだの金剛石を産出(サンシュツ)する鉱山を巡視せん特許を得んことを請ひしに」(出典:寧馨児(1894)〈石橋思案〉)
  3. まわりから影響を及ぼして、ある状態やある性質のものを作り出すこと。
    1. [初出の実例]「日毎に醜行汚俗を産出するバチルスの化身」(出典:社会百面相(1902)〈内田魯庵〉附録)

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