アルフィオス川(読み)アルフィオスがわ(その他表記)Potamós Alfiós

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アルフィオス川」の意味・わかりやすい解説

アルフィオス川
アルフィオスがわ
Potamós Alfiós

古代ギリシア語読みではアルフェイオス Alpheios。ギリシア,ペロポニソス半島西部を流れる川。全長 110km。同半島南部,タイエトス山地北麓に源を発し,北流したのち,メガロポリス平野で北西に流れを変え,オリンビア (古代名オリンピア) のやや上流北東から流れてくるエリマンソス,ラドナスの2支流を集め,イオニア海のキパリシアコス湾に注ぐ。川の名は神話に登場する河神の名に由来し,この川がアルカディアの石灰岩山地を流れる際しばしば伏流となるところから,河水の一部が地下水となってイオニア海を越え,西のシチリア島のシラクサに泉となって湧出するという伝説が生れたと考えられる。

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