イオンクロマトグラフィー

最新 地学事典 の解説

イオンクロマトグラフィー

ion chromatography

イオン種をクロマト分離する手法の総称で,ICと略記。1975年H.Smallらによって初めて発表されたICはイオン交換クロマトグラフィーの一種で,交換容量の小さいイオン交換体を充塡した分離カラムでイオン種を分離し,交換容量の大きいイオン交換体を充塡した除去カラムで強電解質の溶離液を水などの弱電解質に変えてバックグラウンドを下げ,電気伝導度検出器で目的イオン種を高感度で検出した。少量の試料で多イオン種の高感度同時分析が可能。分離モードにはイオン交換法のほかにイオンペア法,イオン排除法などが,検出モードには電気伝導度検出器,電気化学検出器,可視・紫外検出器,ポストカラム法などがある。多くの無機酸・有機酸イオン・金属イオンのほか,アミノ酸・糖類・アルコール類等の分析がppm~ppbレベルで可能であり,環境分析に広く応用されている。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

化学辞典 第2版 の解説

イオンクロマトグラフィー
イオンクロマトグラフィー
ion chromatography

イオン交換クロマトグラフィーの一種.イオン種をイオン交換カラムで分離し,その電気伝導度を経時的に測定することにより,目的イオンを分離・定量する手法.溶離液自身が電気伝導性をもつので,サプレッサーとよばれるバックグラウンド減少装置を用いて溶離液の電気伝導率を下げる方法.または電気伝導率の低い溶離液を用いる方法がとられる.陰イオンクロマトグラフィーでは Cl(0.03),NO2(0.04),NO3(0.06),SO42-(0.06)など,陽イオンクロマトグラフィーでは Na(0.1),NH4(0.1),K(0.2)などの分析に有効である(( )内は検出限度,ppb).

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

栄養・生化学辞典 の解説

イオンクロマトグラフィー

 イオン交換クロマトグラフィーであるが,交換容量の低いイオン交換樹脂で分離し,電気伝導度検出器で検出する手法.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のイオンクロマトグラフィーの言及

【クロマトグラフィー】より

…この手法を用いたアミノ酸分析計の歴史は長く,自動分析装置が市販されている。また,同じ原理を応用したイオンクロマトグラフィーはとくに陰イオンの高感度分析法として環境分析などで活用されている。 デキストラン,スチレン‐ジビニルベンゼン共重合体を代表とする固定相は適当な溶媒中でゲルとなり,分子ふるい効果を示す。…

※「イオンクロマトグラフィー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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