ウォトリング街道(読み)ウォトリングかいどう(その他表記)Watling Street

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウォトリング街道」の意味・わかりやすい解説

ウォトリング街道
ウォトリングかいどう
Watling Street

イギリスのローマ帝国領ブリタニア時代にローマ人が建設した四大道の一つロンドンよりセントオールバンズを経てロクシターおよびチェスターにいたる道路。四大道とはこのほかに,フオス街道,イクニード街道,アーミン街道をいう。ウォトリングとは,初期のアングロ・サクソン系移民がセントオールバンズを Waetlingaceasterと呼んだのが転訛したもの。

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世界大百科事典(旧版)内のウォトリング街道の言及

【グリニジ】より

…1884年に経度の基準点に採用された。ローマ時代にはドーバーからロンドンへ通じるウォトリング街道の要地であり,また中世にはデーン人の艦隊集結地ともなった。1423年にグロスター公ハンフリーがこの地の荘園を購入し,のちグリニジ公園として整備された。…

【ドーバー】より

…現在もカレー,ダンケルク,ブーローニュ・シュル・メールおよびオーステンデとの間にフェリーやホバークラフトが就航し,また海岸保養地としても知られる。紀元前55年にカエサルの上陸地点となって注目され,ローマ時代にはウォトリング街道の起点ともなった。サクソン時代に要塞化され,11世紀にはイギリス南部海岸の特権港湾,〈五港市〉の中心に成長した。…

※「ウォトリング街道」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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