ウォーレスWallace)(読み)うぉーれす(その他表記)Lew(is) Wallace

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ウォーレス(Lew(is) Wallace)
うぉーれす
Lew(is) Wallace
(1827―1905)

アメリカの小説家。インディアナ州出身。メキシコ戦争南北戦争従軍し、南北戦争では北軍の陸軍少将に昇進、首府ワシントンを南部連合軍から防衛するのにあずかって力があったといわれる。一時、メキシコに住んだのち帰郷し、弁護士業に従事するかたわら、スペインのメキシコ征服の物語『公正な神』(1873)を書き上げた。それに続く『ベン・ハー、キリスト物語』(1880)は、ローマ帝国下のキリスト教興隆をテーマとし、200万部を売り尽くし、何か国語にも翻訳された。その後、トルコ大使を務め、トルコへの関心から、「さまよえるユダヤ人」伝説をもとに小説『インドの君主』(1893)を著した。

[齊藤忠利]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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