うれむぞ

精選版 日本国語大辞典 「うれむぞ」の意味・読み・例文・類語

うれむ‐ぞ

  1. 〘 副詞 〙 疑問の意を表わす。どうして。なんとして。
    1. [初出の実例]「わたつみの沖に持ち行きて放つとも宇礼牟曾(ウレムソ)これがよみがへりなむ」(出典万葉集(8C後)三・三二七)

うれむぞの補助注記

「万葉集」だけにしかあらわれない。奈良時代に「いかにぞ」「いかでか」が散文語としてのみ用いられていたことを考え合わせると、「うれむぞ」は特殊な歌語として用いられたものらしい。語源は不明。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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