化学辞典 第2版 「エアサンプラー」の解説
エアサンプラー
エアサンプラー
air sampler
空気中の浮遊粉じんなど,浮遊粒子状物質の質量濃度測定および化学組成分析試料採取に用いられる濾過捕集装置.ガラス繊維製の沪紙やメンブレンフィルター,流量計,吸引ポンプなどから構成されている.一般環境よりも粉じん濃度の高い作業環境における測定や,長期にわたる平均的な粉じん濃度の測定に適し,空気の吸引速度が20~30 L min-1 と比較的小さいローボリュームエアサンプラーと,比較的濃度の低い大気中の粉じんの測定に適し,500~2000 L min-1 と大容量のハイボリュームエアサンプラーとに分けられる.最近では,クリーンルームのエアサンプリングや,空気中の浮遊菌やウイルスの検出にも活用されている.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報