エシェレット格子(読み)エシェレットこうし(英語表記)echelette grating

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エシェレット格子」の意味・わかりやすい解説

エシェレット格子
エシェレットこうし
echelette grating

R.W.ウッドが赤外線分光用に考案した回折格子の1種。回折格子の溝を刻むのに先端を研磨したダイヤモンドを使い,鋸歯状の溝をつけたもので,所要次数スペクトル大部分の入射エネルギーが集中するようになっている。その作用がエシェロン格子 (階段格子 ) に似ているので,この名がつけられた。現在では技術が進んで,紫外線用の溝数の多い回折格子でも,ほとんどこの方法でつくられる。 (→ブレーズ )

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android