日本大百科全書(ニッポニカ) 「エバット」の意味・わかりやすい解説 エバットえばっとHerbert Vere Evatt(1894―1965) オーストラリアの政治家、法律家。ニュー・サウス・ウェールズ州生まれ。法曹界から1940年に連邦議員、第二次世界大戦時労働党内閣の外相兼司法長官、戦後は副首相を務めた。1948年国連総会議長。サンフランシスコ対日講和条約と日本の再軍備に強硬に反対した。1951~1960年労働党党首。1954年、ソ連スパイ団の存在が公表されたいわゆるペトロフ事件で、それに関与したとされる部下の弁護に立ち、容共的と攻撃され、党分裂のきっかけをつくった。[越智道雄] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例