政治家(読み)せいじか

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「政治家」の解説

政治家
せいじか

政治活動に従事する人間。政治家はしばしば politicianと statesmanとに分けられる。イタリアの政治学者 G.モスカは,前者を「統治システムにおける最高の地位に達するのに必要な能力をもち,それを維持する仕方を心得ている人物」と定義し,後者を「その知識の広さと洞察力の深さによって,自分が生きている社会の欲求をはっきりと正確に感じ取り,できるだけ衝撃や苦痛を避けて,社会の到達すべき目標に導く最善の手段を発見する方法を知っている人」と定義して,両者を区別している。 M.ウェーバーは,政治家の資質を責任感,情熱,洞察力の3つに求めた。

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デジタル大辞泉「政治家」の解説

せいじ‐か〔セイヂ‐〕【政治家】

政治を職業とし、専門的にこれに携わる人。議会の議員をさしていうことが多い。
もめごとの調整や駆け引きのうまい人。「あの人はなかなかの政治家だ」

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精選版 日本国語大辞典「政治家」の解説

せいじ‐か セイヂ‥【政治家・政事家】

〘名〙
① 政治にたずさわる人。政界にあって直接自分の政見を国または地方自治体の政策に反映させることのできる立場にある人。また、それを反映させようと活動している人。国会議員、地方議会議員などをさしていう。為政者。
※明六雑誌‐九号(1874)運送論〈津田真道〉「故に米価の昂低は民命の関する所にして政事家の尤意を注ぐ所なり」
② 意見の相違や利害の対立などの調整やかけひきのうまい人。また、あれこれと策略をめぐらす人。

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世界大百科事典 第2版「政治家」の解説

せいじか【政治家 politician】

職業的に政治に携わる人々を指す。政治家と同じく熱心に政治に参加する人々であっても,その政治参加が選挙のときの政治演説のように臨時のもので,かつ政治以外のところに収入の源泉があるという意味で副業的である場合には,〈素人〉政治家と呼んで本来の政治家と区別する。かつては君主貴族(日本では武士),〈財産教養〉を有する地方名望家層などの特定身分が〈生来の政治家〉と目されていたが,政治権力を行使する正統性がもっぱら選挙による選出に求められるようになった現代では,選挙制の大統領閣僚議員,そしてそのような地位につくことを志望して活動している人々を政治家と呼ぶ。

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