世界大百科事典(旧版)内のエペー,C.M.,A.del'の言及
【手話】より
…聾者に使用されている,身ぶりを中心とした視覚的・動作的言語。音声言語の習得に障害をもつ聾者は,古くから身ぶりを伝達の主要手段としていた。その身ぶりは,眼前の事物や状況の伝達に限られ,また,それ以上の役にはたたなかったが,聾者の相互交渉の機会が多くなり,その生活空間が拡大するにつれ,共通性の高い,体系だった身ぶりの必要性が生じてきた。こうした機縁をつくったのが聾学校の開設である。18世紀の中葉,エペーCharles Michel,Abbé de l’Epée(1712‐89)によって世界最初の聾学校がパリに創設された。…
【障害者教育】より
…心身に障害をもつ人びとにたいする教育の総称。児童・生徒に関しては,日本の場合学校教育法に規定されており,この教育を特殊教育special educationと呼んでいる(第6章)。以下,障害をもつ子どもにたいする教育を中心に述べる。
【障害児教育】
子どもの障害の種類や程度に応じて生じる特別な教育的ニーズspecial educational needsにこたえ,かつ各人の諸能力と人格のじゅうぶんな発達を促すことを目的とする。…
【聾学校】より
…聾児や高度難聴児の教育を行うために特別に設けられた学校。日本の学校教育法(1947)では,その目的を,聾者に〈幼稚園,小学校,中学校又は高等学校に準ずる教育を施し,あわせてその欠陥を補うために,必要な知識技能を授けること〉と規定している。特殊教育学校としては成立が最も古く,18世紀半ば,フランスのエペーCharles Michel,abbé de l’Épée(1712‐89),ドイツのハイニッケSamuel Heinicke(1727‐90)などによって近代聾学校の基礎がつくられた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」