デジタル大辞泉 「おぼとる」の意味・読み・例文・類語 おぼと・る [動ラ四]乱れ広がる。「莢ざうけふに延はひ―・れる屎葛くそかづら絶ゆることなく宮仕へせむ」〈万・三八五五〉[動ラ下二]1 に同じ。「(ススキガ)冬の末まで、かしらのいとしろく―・れたるも知らず」〈枕・六七〉2 しまりがなくなる。だらしなくなる。「大路近き所に、―・れたる声して」〈源・東屋〉[補説]「おほとる」と読む説もあるが、「観智院本名義抄」で「蓬頭」を「おぼとれがしら」と読んでいるところから、「おぼとる」と読む説に従う。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例