ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オリッシィ」の意味・わかりやすい解説 オリッシィオリッシイOrissi 東インド,オリッサ州の伝統舞踊。 13世紀頃,ヒンドゥー教の聖地プリにあるジャガンナータ寺院に属する舞女が『ギータゴービンダ』を献舞したことに始るとされる。 16世紀,イスラム教の攻勢によって宗教儀式が中断されると,舞女に代ってゴティプアと呼ばれる少年の踊り手が出現し,その伝統が引継がれて今日にいたっている。手指の表現ムドラーと,インドの彫刻像に見られるような,膝,腰,首を折り曲げてつくりだされる姿態は,生きた彫刻像ともいわれる。上演は舞踊の成功を祈る「マンガラチャラン」から始る。身体の動きが情調も感情も示さないヌリッタとしての「バトゥー・ヌリティヤ」,「パラビィ」,そして物語性が入ったヌリッティヤとして『ギータゴービンダ』からの舞踊を演じ,最後に神と人とが一体になる「モークシャー」で終る。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by